今回は、借入で特に創業時に優位に使える『中小企業経営力強化資金』についてお話しします。 開業時の資金調達方法としては公的創業融資(日本政策金融公庫)を利用するのが一般的ですが、その中でも今一番お勧めの融資が『中小企業経営力強化資金』になります。

『中小企業経営力強化資金』の三大メリット

1.金利が低い

平成27年5月20日現在の金利は以下の表の通りとなっています。通常の創業融資だと2.3%になります。

融資期間 6年以内 6年超
8年以内
8年超
11年以内
11年超
13年以内
13年超
15年以内
年利 1.25% 1.35% 1.45% 1.55% 1.65%

※利率は金融情勢によって変動しますので、融資する際の金利は記載されている金利とは異なる場合があります。

表のとおり開業という信用が無い状況において低金利で融資をうけることが可能です。また、銀行や信用金庫で借りる場合は金利の他に信用保証料(信用保証協会が金融機関に対し信用を保証するかわりに支払う料金)がかかりますが、日本政策金融公庫の融資ではかかりません。


2.無担保枠が大きい

無担保で最高2,000万円までの融資が可能です。
また、担保があれば融資枠をさらに拡大することは可能ですが、一般的な美容室を開業する資金として2,000万円あれば十分な金額ではないでしょうか


3.自己資金要件がない

自己資金を用意することは、融資の要件には入っていないため、自己資金がなくても融資が受けられる可能性があります。したがって、開業時に自己資金を多く用意できない方たちにとっては、非常に大きなメリットとなっています。


認定支援機関である「経営革新等支援機関」のサポート

『中小企業経営力強化資金』の融資を受けるためには、経営革新等支援機関の助言と指導を受けることが必須条件となっています。融資申し込み時には経営革新等支援機関の助言等を受け事業計画書を作成し提出しなければなりません。また、毎年決算後『事業計画進捗報告書』を提出し、開業時提出した事業計画書の進捗状況を報告する必要があります。
なお、税理士法人西川会計は「経営革新等支援機関」として中小企業庁から認定を受けており、「中小企業経営力強化資金」による融資のサポートにも数多くの経験と実績があります。ご相談等ございましたらサロン経営支援までご連絡ください。