社会保険とは

社会保険というと範囲が広いですが、スタッフが加入する公的な保険の中での『社会保険』とは、『健康保険』『厚生年金保険』のことを指します。
この2つの保険は、全てのサロン、全てのスタッフが加入しなければならないわけではありません。例えば、法人のサロンであればオーナー一人でも必ず加入しなければなりませんが、個人事業のサロンであれば一定数以上の加入希望者がいなければ加入する必要はありません。また、加入しているサロンのスタッフで見ても、労働時間が短いパート・アルバイトの方など基準を満たしていなければ加入できないケースもあります。

高い保険料を負担する代わりに、社会保険に加入するとスタッフに次のようなメリットがあります。

≪健康保険≫
スタッフが業務外のケガや病気で休んだことにより給与が支払われなかった期間に対して、給与の約3分の2が健康保険から支給されます。また、出産の際に休んだ期間(産前6週間から産後8週間まで)に対しても同じく給与の約3分の2が支給されます。

≪厚生年金保険≫
年金受給額に大きな違いがあるのはもちろんのこと、不幸にも障害になったり、亡くなってしまったときの年金も国民年金に比べると補償の範囲、年金額に差があります。

また、求人に関しても、最近では社会保険に加入しているかどうかが判断基準となっていることも多いようで、新卒者の親御さんも社会保険に加入しているかどうかをチェックされているという話をよく聞くようになりました。

マイナンバー制により、現在未加入のサロンでも加入を迫られることになりますので、社会保険制度についても創業前に確認しておくとよいでしょう。